こんにちは!キクチめがねです。
補聴器の90日間貸出しプランが開始されてから、お客様より大変好評をいただいております。
このような業界最長レベルの補聴器貸し出しプランを開始した背景には補聴器を購入する際の不安の解消ももちろんですが、補聴器購入後のアフターケアの際に、補聴器販売店の考える【理想の使用状況】と【お客様の実際の使用の状況】に違いがある場合がありました。
どうにかキクチめがねで補聴器ユーザー様の満足度向上ができないものかと試行錯誤した結果、まずはしっかりと音に慣れてもらい、起きてからおやすみまで常に装用していただけるように、じっくりと毎日試していただこうという思いから始めさせていただきました。
当店スタッフIのお母さまも当店の補聴器ユーザー様であり、
彼女もまた補聴器を購入してから、常時装用できておりません。
スタッフIもそのことを気にしており、また家族としても【もっと装用の効果が出てほしい】と望んでおります。
そこで、この度【補聴器親子奮闘物語】としてお二人の今後をサポートし、
その経過をブログで連載させていただくこととなりました。
当店の補聴器ユーザー様はもちろんのこと、他店様ご利用の補聴器ユーザー様、
補聴器をご検討中の方、またそのご家族様のお役に立てればと思います。
【親子補聴器奮闘物語】
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第一話「始まりは耳鳴りから」
作:スタッフI
それは突然…父の介護のストレスから母の耳鳴りが始まりました。
すぐに耳鼻科を受診するもしばらくの間は耳鳴りはなかなか改善しませんでした。
そんな時、父が施設に入所することになり、母の心労が少し改善したのか
耳鳴りが治まってきたとの報告が。
喜びもつかの間、耳鳴りが治まったと思ったら、ふと気が付くと母の聞こえが悪くなっていることと感じる出来事が立て続けにおき、今度は私達家族が気になるようになるのでした。
ちょうどその頃、キクチめがねが補聴器を取り扱っていることを思い出し、母をなんとか説得してお店に補聴器相談を行い、購入となりました。
コロナ禍の前後だったかと思います。
その後母の状況が劇的に改善したかというとそうでなく、
お店の人からはできるだけ毎日装用してくださいとお願いされていたのに
本人はほとんど使用せず…。
いつしか母の聞こえに対してのトラブルが増えてきたのです。
聞こえない事により、周囲からは孤立し、
その孤独感から物忘れが増えてきたのです。
ある日の一幕
母「え?何て?」
私「(聞こえないから大声で)聞こえますか?」
母「そがん怒鳴らないで!」
私「怒鳴らんでよかごつ、補聴器ばつけなっせ!!」
(怒鳴らないでいいように、補聴器を着けてください!)
母「つけるのは嫌とよ!」
だんだんと母と会うたびにバトルが続くようになってしまいました。
これではよくない、でもどうしたらいいのか…
このままではお互いにダメになってしまう…
その時、通院中の脳外科の先生からMRIと認知症のテスト結果が出ました。
うーん…。
結果に対してアドバイスと提案が…
先生「耳が聞こえないと脳が反応せず考えることをしなくなるので、
初めは違和感があっても、まずは一か月ずっと着けて生活してみましょう!
耳は残念ながら昔のようには治らないけれど、補聴器があるなら頼ってみましょう!」
キクチめがねでも言われたけれど、お医者様からなら母も言うことを聞くかなぁと。
しかし言われた母の顔はしかめ面…。状況は変わらずです。
それからも母とのバトルは続き、
娘からしたら、嫌がる母に言いい続けるのも辛く
何か悪いことをしてるような気にもなります…。
でも、車の音、物音、人の声など
聞こえない母が心配で、補聴器を着けてもらいたい私の思いと
着けたくない母の思いはすれ違っていきます。
思い起こせば補聴器を購入したことで
安心してしまった自分がいて
もう少し着けることに一緒に付き合っていればなぁ…と
今更後悔してしまっています。
そんな中キクチめがねに入社することになり
この状況を相談し、なんとかしましょうと提案がありました。
今からでも大丈夫かなぁと少し不安ですが
親子二人三脚での奮闘物語は続きます。(次回へつづく)